食べかすと歯垢(プラーク)は違うものです!口臭の原因になるこれらの違いを解説

歯のケアのイメージ

 

一般には、食べかすと歯垢を混同して理解されているようですが、実際には両者はまったく違うものです。

最初に食べかすがあって、時間とともに歯垢(プラーク)へと変わります。

食べかすと歯垢は、口臭に大きく関わってきます。

歯垢が付かないようにすることは直接、口臭予防になります。

この記事では、口臭の大きな原因である歯垢について詳しくまとめてみました。

食べかすとは食べ物が細かくなったもの

食事する女性

食べかすというのは、読んで字のごとく食べ物が細かくなったものです。

固まりや筋状のものが残った状態で、歯のすき間にはさまったりすることもありますが、基本的には奥歯ですり潰されて、舌で撹拌されてペースト状になったものがほとんどです。

ペースト状なので、歯のすき間に入り込んだり、歯ぐきにポケットがあれば詰まってしまったり、舌の乳頭(舌の表面にある細かいつぶつぶ)の間に入ってしまったりします。

この状態はまだ歯垢ではありません。

食べかすは口臭の原因となる嫌気性菌や、虫歯の原因になるミュータンス菌食料となります。

畑でいえば肥料のようなものです。

唾液の循環にともなって、大半の食べかすは洗い流されますが、舌や歯の隙間などに入り込んでしまった食べかすは残りやすいのです。

歯みがきをしても、十分に除去できないこともあります。

歯垢(プラーク)とは食べかすを材料に嫌気性菌が繁殖したもの

口臭を発生させる嫌気性菌

口の中に残ってしまった食べかすは、嫌気性菌にとってはエサ兼、棲み家になります。

食べかすの中で、嫌気性菌やミュータンス菌が繁殖することで、接着剤のようなネバネバした物質を作り、食べかすと一緒に細菌の塊となって歯に密着します。

1~2日も経つと歯垢となって、歯の表面からはなかなかはがれなくなってしまいます。

歯垢となった時点では、その組成の割合の7割が細菌でできているといわれます。

歯垢の塊の奥には酸素が届きにくいので、嫌気性菌にとっては格好の増殖場所になってしまいます。

歯垢を放っておくと、歯周病菌が増殖し歯ぐきに炎症が起こり、歯肉炎から歯周炎が起こってきます。

舌についていた食べかすもプラークの1種である舌苔となって、舌の表面からはがれなくなります。

歯垢を放っておくとあっという間に歯石に

できてしまった歯垢は、そのまま歯垢として残るわけではありません。

1~2日もすれば、歯垢に唾液中のカルシウムが沈着していき、今度は歯石と呼ばれる石のように硬い物質に変わります。

歯石の表面には、また歯垢が付着し、時間が経つとまた歯石になっていきます。

こうして歯石が一旦つきだすとどんどん成長していきます。

付着した歯石は歯ぐきへの刺激になり、歯周病を悪化させる原因になります。

歯石になってしまうと歯みがきなどのセルフケアでは取り除くことができなくなります。

食べかすから歯垢に成長すると口臭も一気に発生

吐く息

食べかすの状態でも、元の食べ物がニオイのあるものだと口臭の原因となります。

あまりニオイの強い食べ物でなければ、口の中に食べかすが残っていても、それほど強い口臭の原因にはなりません。

しかし、いざ食べかすが歯垢へとチェンジしてしまうと、残った食べかすや死んだ菌、はがれた粘膜細胞のタンパク質を材料にして、嫌気性菌はさまざまな口臭物質を産生していきます。

何らかの口臭対策をしないと、生理的口臭はかなり強くなるでしょう。

また、舌苔が覆っている舌の表面でも嫌気性菌はせっせと口臭物質を作りますので、歯垢とならんで舌も主要な口臭発生場所になります。

食べかすではそれほどでもなかった口臭は、歯垢の段階になると歯と舌のダブルで一気に口臭が強くなってしまうのです。

歯石にまで成長すると歯周病からさらに悪臭が

歯周病

歯垢が進んで歯石にまでなってしまうと、口臭はさらに悪化します。

歯石によって歯周病が悪化し、歯ぐきから出血したり化膿したり、あるいは歯の根っこが腐ってくることで、これらの悪臭が口臭に混じることになります。

程度の差はありますが、日本の成人の8割が歯周病になっているといわれます。

つまり、本人が気にしているかどうか、周囲の人が気にしているかどうかは関係なく、日本人のほとんどの人が、歯周病からくる口臭を持っているといいかえることもできます。

それだけに歯周病対策は、いい匂いの口臭を実現するためには必要不可欠な口臭対策であるといえるでしょう。

プラークの時点で除去することが口臭予防に大事

歯垢から歯石になってしまって、すでに歯周病が起こっているのなら、自分で治療することはできません。

素直に歯医者さんへ行って、歯石の除去、歯周病の治療をしてもらいましょう。

その後は、歯石がつかないように、歯周病にならないように、早い段階で予防していくことが大切です。

食べかすの段階できれいに取り除いてしまうのが理想です。

そのためには毎食後に歯みがきや歯間のケア、舌のクリーニングが必要になってしまいます。

なかなかそこまでの口内ケアはできませんので、朝晩2回の歯みがきや歯間ケアでできてしまった歯垢をしっかり取り除き、日中はなるべく歯垢ができないように、マウスウォッシュや合間に口臭サプリや口臭スプレーなどを駆使して、口臭予防を行いましょう。

まとめ

食べかすは、あっという間に歯垢になり、歯垢はあっという間に歯石になります。

口臭ゼロを実現するには、歯垢や歯石がついて歯周病になってしまうことは、絶対に避けなければなりません。

こまめに歯みがきをすることはもちろん、あいだの時間にも口臭グッズを活用して、歯垢や歯石が付かないように注意しましょう。

口臭ゼロがあってこそ、息さわやかな人になれるのですから。