胃が悪いと口臭が臭くなるのはウソ?ホント?

胃の調子が悪くて口臭が気になる女性

”胃が悪いと口が臭くなる”というのを聞いたことがあると思います。

実際に胃が荒れていてムカムカしている時には自分でも臭いような気がしますよね。

胃腸の調子が悪いと食べ物が異常発酵してガスが溜まることがあります。

以前はそのガスが食道を逆流するために口が臭くなると考えられていました。

でも最近では、そうではないと考えられています。

胃や腸の中で発酵したガスが口臭の原因になることはあるにはあるのですが、実際はそのルートは少し違うようなんです。

日本口臭学会は胃の不調が口臭の原因になると考えていない

吐く息

口臭治療を専門にしている歯医者さんの集まり日本口臭学会は、口臭の原因を生理的口臭と病的口臭に分けて、さらにニオイの原因別に細かく分類しています。

その中には胃腸からくる臭いは含まれていません。

 生理的口臭  原因の詳細
 一般的な生理的口臭
  • 加齢時口臭
  • 起床時口臭
  • 空腹時口臭
  • 緊張時口臭
  • 披露時口臭

など

 ホルモンの変調などに起因する生理的口臭
  • 妊娠時口臭
  • 月経時口臭
  • 思春期口臭
  • 更年期口臭

など

 嗜好物・飲食物・薬物による生理的口臭
  • ニンニク
  • アルコール
  • 薬物(活性型ビタミン剤)

など

 病的口臭  
 歯科口腔領域の疾患
  • 歯周炎
  • 特殊な歯肉炎
  • 口腔粘膜の炎症
  • 舌苔
  • 悪性腫瘍

など

 耳鼻咽喉領域の疾患
  • 副鼻腔炎
  • 咽頭・喉頭の炎症
  • 悪性腫瘍

など

 全身(内科)疾患
  • 糖尿病(アセトン臭)
  • 肝疾患(アミン臭)
  • 腎疾患(アンモニア臭)

など

引用元日本口臭学会ガイドライン

この表でも胃からのニオイは口臭の原因として分類されていません。

YUKI

口臭学会の歯医者さんは口臭のプロ。
その人たちが胃の不調を口臭の重要な原因として認めていないということになります。

では、胃の中のガスは臭くはないのでしょうか?

胃の中に臭いガスがたまることはある

胃の調子が悪いイメージ

通常でも胃の中にはある程度のガスがたまっています。

気持ち悪くなって吐いてしまった時に経験があると思いますが、胃の内容物は酸っぱいようなツンとしたニオイがします。

普段でもあまりいいニオイとは言えませんね。

それが胃の調子が悪くなるとさらに臭くなります。

胃炎や胃潰瘍などがあると生臭いような悪臭がすると言われています。

さらに悪臭を放つといわれているのが、胃に悪性の腫瘍がある時です。

ガンのような悪性腫瘍は大きくなると表面に潰瘍を起こしたり、血液が行き届かなくなって壊死したりします。

それらがミックスされて強い悪臭を充満させます。

胃から食道へとガスは漏れない

ゲップ

上に書いたように、胃の中に悪臭がたまることは間違いないです。

胃に悪性腫瘍がある人の口臭がくさいこともよく言われることです。

それでも胃から上がってくるガスが口臭の原因になることはないのでしょうか?

昔はたまった胃のガスがそのまま口へ上がってきているようにいわれていましたが、最近では食道をガスが逆流するということはほとんどないと考えられています。

胃の入り口の噴門は、ものを食べたり飲んだりしたりした時に開く以外は閉じられています。

普段、胃のニオイがそのまま口臭としてにおうことはほぼないのです。

ただし、一瞬であれば胃のガスが強烈な口臭の原因になることがあります。

それはゲップをした時。

ゲップをすると胃の中のガスが口に出てくるので当然臭くなりますが、あくまでも一時的なもので口臭とは別物です。

YUKI

ゲップが臭かったとしても、周りの人からしたら口臭が臭いのと区別はつかないんですけどね。

腸の中のガスは通常は口臭の原因にはならない

口臭の原因になる胃腸の不調

もともと胃や腸の中でガスが溜まってるのは普通なんです。

そのガスは悪臭と言っていいレベルでしょう。

その臭いガスのいくらかは粘膜から吸収されます。

では、そのガスが吐く息に混じって口臭のもとになることはあるのでしょうか?

考えてみてください。

普通に腸の中にあるガスが吸収されて息がにおうなら、誰もがみんな口が臭くならないとおかしいですよね。

確かに肺から呼気中にガスが吐き出されて口臭のもとになることはあります。

例えば、ダイエットや空腹時、あるいは糖尿病の時のケトン体による口臭

しかし、これらは体の中の代謝によって作られたガスであって、ガスを吸収したわけではありません。

また、お酒は吸収されて息がアルコール臭くなりますが、液体の状態で大量に腸の粘膜から吸収されるのであって、ガスが吸収されるのとは少し違います。

胃腸内のガスはある程度は腸から吸収されますが、肝臓や腎臓が正常であれば代謝あるいは尿から排泄されます。

なので、少々ガスが溜まっているくらいでは口臭の原因になることはないのです。

でも、例外もあります。

ガスを処理できないほどに腎不全や肝臓病が進んでいる時は、腸内の発酵したガスが原因で口臭の原因になることはあります。

腎臓が悪くなると口臭の原因になる

また、異常発酵で肝臓や腎臓が処理しきれないほどのガスが発生した場合には、血液に溶けたガスが肺に拡散し、息が臭くなることはあるかもしれません。

結局、健康であるならば胃や腸の中の発酵したガスがにおうということはあまりないのです。

噴門を超えて胃の中のガスが口臭として臭う例外的な病気

胃食道逆流性胃炎では、胃液と胆汁の混じった液体が噴門を超えて食道に逆流します。

この病気そのもので胃の内容物が噴門を超えてしまっているので、そのニオイが口臭の原因になります。

YUKI

胃液は本来透明で、胆汁は濃い黄色をしています。
吐物が黄色かったりするのは胆汁の色なのです。あれ、臭いですよね

胃に悪性腫瘍などの胃壁に穴があくような病気があると、胃のそばを通っている結腸と癒合して瘻管(本来つながっていない部分にできる管状の通路)ができてしまうことがあります。(胃結腸瘻といいます)

胃結腸瘻ができると結腸の中身(ほぼ糞便)が胃の中に入ってきます。

ほぼ糞便なのでそのニオイは強烈です。

たとえ噴門が閉じられていても、吐き気とともに度々ガスが口に上がってくるので、便のニオイのする強烈な口臭の原因になります。

また、胃の腫瘍では、壊死した部分から発生した臭いガスはほとんど噴門を通っては行きませんが、壊死した部分から直接血液に悪臭物質が溶け込んで、肺で拡散して臭い息として口臭の原因になります。

間接的に胃の不調が口臭の原因になる

口臭の原因になる消化管の不調

胃腸にたまったガスが直接、口臭のもとにならなくとも、消化管の不調が間接的に口臭を強くすることはあるのです。

胃腸の調子が悪くなると、唾液の分泌が減ってしまいます。

すると、口の中をきれいに保つ唾液の循環による洗浄・清浄作用が働かなくなってしまいます。

そのため口の中の嫌気性菌が増えてしまい、一気に悪臭成分がたくさん作られてしまうのです。

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つまり、胃腸の不調は間接的な仕組みによって口臭を悪化させることなら普通にあるのです。

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まとめ

多くの口臭の発生過程に唾液の不足が関わっています。

口臭を抑える上で、いかに唾液が大事かがよくわかりますね。

口臭をなくすためには、唾液の不足を起こさないように日頃の体調管理にも気をつけましょう。

よっぽど臭うのなら何か病気になっている可能性があるので病院へ行くようにしましょう。

YUKI

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