唾液が十分なら口臭をシャットアウトできる!3つの重要な作用

1日に産生される唾液の量をイメージ

口臭予防において唾液はとても大事な役割を果たしています。

1日に1~1.5リットル分泌されるという唾液の働きがなくてはさわやかな息は達成できないと言っても過言ではないです。

唾液は食べ物に湿り気を与えて食べやすくするだけでなく、消化作用や緩衝作用、排泄、粘膜の保護作用や殺菌・抗菌作用などさまざまな働きを持っているのです。

多彩な働きを持つ唾液が口臭にとって、どのような関わりを持つのかについてくわしく見てみたいと思います。

唾液はどこから出てくる?

 

唾液腺の位置

唾液腺はアゴのまわりに分布する、耳下腺・顎下腺・舌下腺という3つの大唾液腺と口の中の粘膜に広く分布する小唾液腺からなります。

ここでは大唾液腺について話していきたいと思います。

耳下腺は読んで字のごとく耳の下、顎の関節の内側付近に位置しています。

耳下腺で生成された分泌液は、頬の内側の粘膜に開口した管を通して、唾液として分泌されます。

顎下腺は、左右の下アゴの骨の内側にあります。

舌下腺は、舌の下にある口の底に当たる部分に、左右に2つあります。

それぞれ舌の真下にある舌下小丘というところから唾液を分泌しています。

舌を上下左右に大きく動かしたり、唾液腺のある場所をとらえて指でマッサージすると、唾液がじんわりと出てくるのを感じることができるでしょう。

とっさの口臭対策として、舌の運動をしたり直接唾液腺を指でマッサージしたりして、唾液の分泌を促すことで効果を上げることができます。

舌の運動で唾液の分泌を刺激
覚えておくと絶対損しない!舌を動かして唾液の分泌を促進するとっさの口臭対策

1.唾液の緩衝作用

食べ物で口の中のpHが変わるイメージ

人間が食べるいろいろな食べ物はそれぞれにpHが異なります。

その食べ物を食べる時、体の入り口である口の中はその影響を直接受けてしまうのです。

そして食べ物によって口の中のpHが急激に変わると虫歯になりやすくなってしまいます。

それを防ぐため、唾液には緩衝作用と言ってpHが急激に変動しないような成分が含まれています。

そのおかげで虫歯になりにくく、間接的に口臭の予防になっているのです。

2.唾液の中には多くの抗菌物質

唾液中には殺菌・抗菌作用のある物質が多く含まれていることがわかっています。

  • リゾチーム
  • ラクトフェリン
  • ペルオキシダーゼ
  • ディフェンシン
  • 免疫グロブリン

などが含まれています。

これらの成分は口の中の細菌が増えすぎないようにコントロールし、口臭発生を抑えてくれています。

3.もっとも大事な唾液の循環

唾液が口の中を洗い流してくれるイメージ

上に書いたような細菌を抑える抗菌作用のほかに、常に新しい唾液が作られて口の中を洗い流すことで細菌数を減らしてくれます。

洗い流すのは細菌だけでなく、はがれた粘膜上皮や血液細胞や食べかすなど、口臭成分の材料となるタンパク類も洗い流してくれます。

抗菌作用と唾液の循環による洗い流し。これら2つの作用で口臭の発生を予防してくれるのです。

その他の唾液の重要な働き

緩衝作用と抗菌作用以外にも、唾液には重要な働きがいくつもあります。

消化作用

デンプンを分解するアミラーゼを分泌して消化を助けています。

味覚作用

食べ物の味成分を溶かす溶液となって、味を感じやすくしています。

潤滑作用

食べ物の表面を覆って、なめらかにすることで飲み込みやすくしています。

再石灰化作用

傷ついた歯の表面を再石灰化して歯を修復する作用を助けます。

保護作用

粘膜の表面を覆って、乾燥しないように保護しています。

まとめ

このように、口臭予防に欠かせない唾液が常にたくさん作られて、循環する状態を維持できれば口臭に悩むことはないでしょう。

しかし、唾液の分泌は体調や生活のリズム、自律神経の変化により大きく左右されます。

唾液が多い時は心配ありませんが、少なくなる時が口臭の発生する時。

少なくなるタイミングをしっかり把握して対策することが、口臭予防にとても大事なのです。