風邪をひくと口臭がひどくなる2つの理由

風邪を引いて口臭が気になる女性

普段がんばって口内ケアをしていてニオイが気にならない人でも、病気になると口臭が感じられるほど臭くなることがあります。

よくあるのが風邪を引いた時。

風邪をひいて痰がガラガラと絡まっている時、自分で自分の口臭を臭く感じたことはありませんか? 

咳を抑えるのに手で口を塞いだ時に、思いがけず臭いニオイがすることがあります。

こんな時は一般的な口臭とは違ったニオイがします。

風邪の時には、口の中でいったいどのようなことが起こっているのでしょう?

この記事では、風邪などでノドを痛めた時に起こる口臭について、その仕組みを解説しています。

風邪をひいた時の口臭対策の参考にしてくださいね。

ノドは病原菌を通さない関所

喉の検査

風邪でお医者さんに診てもらい、口をあーんと開けると「ノドが腫れていますね」と言われることがあります。

確かにツバを飲み込むと痛いのでノドを痛めているのは実感できるのですが、実際のところノドのどの部分が腫れているのでしょう?

ノドは病原体をブロックする関所

ノドの異常が口臭の原因になるイメージ

食べたり飲んだりする時や、空気を吸う時、食べ物や空気は必ずノドを通過してから体の中へと入っていきます。

つまり、ノドは外部から体内へとつながる通り道の重要な場所にあるわけです。

一方で、ノドは体にとって必要な食べ物や空気の通り道であるだけではなく、有害な菌やウイルスにさらされる場所でもあります。

体に必要なものは通し、悪いものはブロックする関所のような存在でなければなりません。

関所の役人の役割を果たすリンパ組織

リンパ球

ノドで関所の仕事を行っているのがリンパ組織という部分。扁桃腺はその代表的なもの。

ノドの周囲には扁桃腺以外にもたくさんのリンパ組織があって、菌やウイルスから体を守ってくれているのです。

風邪で菌やウイルスの攻撃が激しいと、たくさんの免疫細胞がリンパ組織に集まってきます。

その状態のことを炎症といい、リンパ組織が腫れている状態。

お医者さんがノドを診察して腫れていると言っていたのは、このリンパ組織が腫れていたことだったのです。

戦って死んだ免疫細胞である痰が臭い

風邪で口臭が出ているイメージ

細菌やウイルスの侵入が起こると、侵入を阻止しようとノドのリンパ組織で免疫細胞が戦ってくれています。

その際、戦いで死んだ白血球が集まったものが(うみ)と呼ばれるもの。

膿は粘膜からの分泌物と混ざり、(たん)となって口から吐き出されます。

いざ、風邪を引いたりしてノドの炎症が進むと、痰の量は一気に増えることに。

感染した菌の種類によっては悪臭のある痰を作り、ひどいニオイを出す場合があります。

風邪のときに独特の口臭が出てしまうのは痰のニオイが混じっているからというわけです。

この場合、一般的な口臭の発生源である歯・歯ぐき・舌とは少し離れた、ノドの奥から発生しているニオイということになります。

体調がすぐれず脱水を起こすことで口臭がきつくなる

風邪で口臭が臭くなるもう1つの原因は、発熱や水分補給が不十分で脱水を起こすことです。

脱水状態では唾液の分泌が減少し口の中がカラカラになって口臭発生の危険信号が灯ります。

1日に産生される唾液の量をイメージ
唾液が十分なら口臭をシャットアウトできる!3つの重要な作用

唾液は口臭を防ぐためにはとても重要な役割をしており、唾液の減少によって悪臭物質を産生する嫌気性菌が増殖して、歯、歯ぐき、舌からの口臭が起こります。

つまり、風邪の時はノドの奥の痰のニオイと嫌気性菌の悪臭物質のダブルで発生するので、口臭があんなにきつくなるのです。

これが風邪を引いた時に出てくる口臭の正体です。

ノドは口だけでなく鼻や耳ともつながっていますので風邪だけでなく、鼻炎中耳炎などでも口臭の原因となることもありますよ。

風邪による口臭の対策方法

口内の乾燥による口臭対策は十分に水分を取ることが何より大事です。

風邪で体調が悪くならないためにも水分補給は重要。

できるだけこまめに水分を摂るようにしましょう。

痰による口臭は対策方法はありません。

どうしても人と合わなければいけないのなら、マスクをして物理的に口臭が広がらないようにしましょう。

でもなによりも、栄養をとってしっかりと休んで、できるだけ早く風邪を治すことが一番の対策ですよ。

まとめ

今回ご紹介したように、口臭は歯や舌から出るだけでなく、ノドの奥や鼻、耳からも起こることがあります。

風邪の時の口臭に対しては特効薬はありませんから、マスクをしたり、しっかり休んで早く風邪を治す、水分をしっかり補給するなどの対処をしましょう。

風邪以外のケースもあるので、口内のケアをしても口臭が無くならない場合に、鼻や耳にも注意を向ける必要があるかもしれません。