口臭を発生させる嫌気性菌って何?

口臭を発生させる嫌気性菌

口臭の原因なる物質には食べ物に含まれる特有の成分や、ある条件で発生する体の中の代謝で生まれた物質などもありますが、多くの例では口腔内に棲む嫌気性菌が産生する物質が主な原因になっています。

口臭を克服したい私たちにとって、天敵とも言える嫌気性菌。

いっそのこと、口の中からいなくなって欲しい嫌気性菌ですが、名前は聞いたことがあってもどういう菌なのかよく知らない方が多いのではないでしょうか?

ここでは嫌気性菌とはいったいどういう菌でどのような性質を持つのかについてくわしく調べてみました。

嫌気性菌が棲む口の中の環境

嫌気性菌とは生きていくのに酸素を必要としない細菌のことをいいます。

その中でも酸素が存在すると死んでしまう嫌気性菌(偏性嫌気性菌)と酸素があっても生きていける嫌気性菌(通性嫌気性菌)に分かれます。

親から受け継ぐ嫌気性菌

家族で受け継ぐ口腔内細菌

嫌気性菌は外から感染した細菌ではなく、生後に母親や家族から受け継いだ常在菌(健康でも常に体に存在する菌)の一種です。

口の中には常在菌が約700種類いるといわれ、どのような菌がいるのかは人によってそれぞれ違うのです。

当然、その中に含まれる嫌気性菌の種類や量も個々に違います。

ですから同じように口内ケアをしていても人によって嫌気性菌の分布が異なりますので、それぞれ口臭の強さが違ってくるというわけなのです。

歯の表面をバイオフィルムで覆っている嫌気性菌

嫌気性菌の棲むバイオフィルム

嫌気性菌は歯や舌の表面にあるバイオフィルム(プラーク)というさまざまな細菌が凝集した薄い膜に棲んでいて、自身もバイオフィルムの一端を担っています。

このバイオフィルムの細菌の密度はすさまじく、大便よりも細菌が多いと言われています。

しかし、それぞれの菌の病原性は低く、口の中の環境が正常であれば大きな問題を起こすことはありません。

逆に、バイオフィルムがあることで外部からの細菌の感染を起こりにくくしています。

嫌気性菌が口臭を発生させるまでの流れ

増殖する嫌気性菌

嫌気性菌の中でも口臭物質を発生させるのは、酸素を嫌う偏性嫌気性菌なのです。

普段、口の中の嫌気性菌は酸素があっても生育できる通性嫌気性菌が優位に存在していて、酸素があると生きていけない偏性嫌気性菌はバイオフィルムの奥のほうや歯周ポケットに隠れて棲んでいます。

環境が整っていれば問題を起こさない嫌気性菌ですが、十分な口内のケアを怠ったり、細菌数のコントロールに欠かせない唾液の分泌が減少すると嫌気性菌が増殖し、菌のバランスも崩れて偏性嫌気性菌が優位に変わってしまいます。

このために虫歯や歯周病が起こったり、嫌気性菌が産生するVSC(揮発性硫黄化合物)揮発性窒素化合物が一気に増加して口臭を発生させるのです。

口の中は体の免疫力を反映している

免疫が低下している状態

口の中の環境が悪くなるのは単純に歯みがきをしていないとか、唾液が減少したから、だけとは限りません。

口臭に関わることでさまざまな研究から分かったことは、口の中の環境が全身の免疫状態と密接に関係していることです。

口の中の環境が悪化していることは、全身の免疫能(体の抵抗力)そのものが低下しているということ表しています。

つまり、全身の免疫能を落とすような病気やダイエット、ホルモンの変化、ストレスなどで体調がすぐれないようなことが起こると、口臭が発生することを説明しています。

口臭対策とは嫌気性菌のコントロール

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以上のことから、口臭をコントロールするためには、嫌気性菌の増殖を阻止していかに嫌気性菌の数をコントロールするかが、最も大事なことであるとお分かりいただけましたでしょうか。

嫌気性菌のコントロールは、病的問題で発生する独特の口臭成分を抑えることができなくても、体調不良に連動して起こる口内環境の悪化からくる口臭を抑える意味で重要です。

このことから、嫌気性菌をコントロールするための基本的な口臭対策をしっかりと行えば、いかなる原因の口臭に対しても十分な効果が期待できるでしょう。

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まとめ

口の中に棲む嫌気性菌が、私たちを悩ます口臭の主犯です。

殺菌して完全にいなくなれば問題は解決なのですが、体を殺菌することは不可能なんです。

これは腸内細菌にしても同じ。

常在菌としているものなので、根絶やしすることはできないんですね。

私たちにできるのは嫌気性菌の数が増えないようにすることだけです。

日々のケアを欠かさずに口臭対策に取り組みましょう。