自分に口臭があるのか?の判断を誤らせる鼻の特性

鼻は順化でニオイを感じなくなるイメージ

世間には周りの人が迷惑するほど口臭があるのに、本人が自分の口のニオイにまったく無頓着なケースがよくあります。

あなたの周囲にも当てはまる人がいるのではないでしょうか?

「Aさんの口臭はちょっと気になるね」と話しているBさんの口臭の方が臭いなんてこともあります。

これはBさんに特有のことではなく誰にも起こりうることなのです。

こんなことが起こってしまう原因は嗅覚が持つ特有の性質にあります。

人はどのようにニオイを感じているのか

順化が起こりやすい鼻

ニオイを感じるのは鼻の中、鼻腔の奥の天井にある4,000万個もの嗅細胞と呼ばれる組織です。

嗅細胞の表面には繊毛と呼ばれる細長い毛のような構造物が10~20本でています。

この繊毛にある受容体にニオイの成分が結合することでニオイを感じるのです。

さまざまなことが嗅覚に影響する

ニオイの強さは、嗅細胞の繊毛にニオイの分子がいくつ結合したらこれだけのニオイ、と単純に比例するのものではありません。

嗅覚によるニオイの判断や受ける感覚はいろいろな要素に影響されます。

病気が影響

前頭葉の腫瘍、パーキンソン病、アルツハイマーなどは嗅覚が鈍くなります。

反対に、副腎障害では嗅覚が鋭くなります。

環境、体のリズムが影響

寝起きやお腹が空いている時は嗅覚が鋭くなります。

夜になると嗅覚は鈍くなります。

また加齢とともに鈍くなります。

その人の心理や体調が影響

普段はいい匂いと感じるニオイも風邪の時は気持ち悪くなったり、あまりいいニオイと言えないものが好きな人のニオイならいい匂いに感じたりします。

自分の口臭をわからなくする順応反応

すぐに疲労する嗅覚のイメージ

同じニオイをずっと嗅いでいると嗅細胞が疲労してニオイを感じなくなります。

これをニオイの順応反応といいます。

他の感覚でも順応反応は起こりますが、嗅覚がもっとも強く起こるといわれています。

自分の口のニオイはずっと嗅ぎ続けているので、鼻が順応反応を起こしてしまいます。

たとえひどい口臭があっても本人には分からなくなってしまうのです。

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自分の嗅覚を頼りに自分の口臭を判断することは非常に難しいといえます。

ひどい口臭があるのに本人があまり気にしていないというのは、このような理由から起こるのです。

人によっては、逆に自分の口臭がわからないから不安に思って必要以上に自分の口臭に悩み、口臭症にまでなってしまうこともあります。

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自分の嗅覚に頼らずに正しい口内ケアを

嗅覚には順応反応があるために、自分の感覚で口臭の有無を判断することは困難なのです。

タニタのブレスチェッカー

1つの解決策としてタニタのブレスチェッカーのような口臭チェッカーを使うことが考えられますが、この手の簡易チェッカーはニオイの種類を区別できないのでそのまま信用してはいけません。

順化で自分の口臭に気づかないイメージ
タニタのブレスチェッカーはどのようなニオイに反応するの?

簡易チェッカーはさまざまなニオイに反応するので口臭対策グッズを使用していればそのニオイに対しても反応します。

盲目的にブレスチェッカーの結果を気にしすぎると口臭症になってしまうかもしれません。

確実に自分の口臭の程度を知りたいのなら、病院や歯科医院で行っている口臭外来で、精密な口臭測定器で測ってもらいましょう。

全国の口臭外来

まとめ

口臭に気をつけるのはいいのですが、自分が実際に感じるニオイには頼らないほうがよさそうです。

またブレスチェッカーでの口臭測定も、にんにく料理を食べた後の大まかなチェックぐらいのつもりでなら問題ありません。

でも、装置を過信して数値を気にしすぎると、実際の口臭ではなく口臭症という別の問題が生じてしまうかもしれません。

このサイトに書いてある口臭ケアをしっかり行えば、ほとんど口臭はしないはずです。

口臭チェックはもっと軽い気持ちで行いましょう。