子どもの口臭の原因と対策は大人とどう違う?

子ども口臭が問題になる場合があるイメージ

お子さんをお持ちの方で、自分だけでなく子どもの口も臭いような気がするとお悩みの方もいるかもしれません。

もちろん子どもだからといって口臭がしない理由はないのですが、一般に大人よりも口臭が問題になる子は少ないように思います。

特に口の機能や形が変わるわけではないのですが、大人と子どもとどう違うのでしょうか?

また、もし子どもに口臭があった場合にはどういう対策をすればいいのでしょうか?

子どもは唾液の量が多い

就寝中の唾液の分泌

私も記憶にありますが、子供の頃は熟睡していると唾液がすごく出ることが多いのです。

朝起きてみたら、枕が唾液でべったり汚れていたなんてことは誰でも子供の頃には経験したのではないですか。

このように子どもは大人に比べて唾液が多く出るものなのです。

これは夜寝ている間に限りません。

日中でも唾液はしっかりと出ていることが多いです。

だから、大人のようにこまめに水分を摂って、口の中が乾燥しないように気をつけるなんてこともあんまり気にしなくていいのです。

唾液の分泌が多い子どもは口臭が出にくいイメージ

もともと幼いほど体の水分量は多いですから、不思議な事ではありません。

口の中が乾燥しにくいことは、口臭を作り出す嫌気性菌が活発に増殖することもないですので、口がにおうことも少ないのです。

YUKI

あとでお話する口呼吸の子どもは、口が乾燥して口臭が強くなることがあります。

それじゃあ、子どもの口がにおったら何のせい?

口臭のもとになる虫歯

1つ大人同様にありえることとして、子どもに口臭があるのなら歯や歯ぐきに問題があることが多いです。

特に子どものうちは虫歯になることが多く、口臭の原因になっているかもしれません。

反対に歯周炎のような歯ぐきの問題が起こることはあまりありません。

原因としてはありえるのですが、大人に比べたらかなり少ないのです。

子どもの口臭は舌苔が原因のことが多い

子供の口臭の原因で一番多いのは歯よりも舌苔の問題です。

子供は新陳代謝が活発で口の粘膜のターンオーバー(古い細胞が新しい細胞に置き換わること)が早いため、粘膜からはがれ落ちた細胞の残骸が材料となって舌苔を作りやすいのです。

子供の頃はよく風邪を引きますが、高熱を出した時などは特に舌苔ができやすくなっています。

だから、子どもの口を臭く感じたら、まず舌苔が原因になっていることを疑ったほうがいいでしょう。

口臭の発生源である舌
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臭い玉が原因のことも

もう1つよく子供の口臭の原因になるのが膿栓(臭い玉)です。

ノドの奥にはリンパ組織の扁桃腺が咽頭(ノドの内腔)を取り囲むように存在します。

そのうち両サイドにある扁桃のくぼみで膿栓という白いかたまりが形成されます。

臭い玉、膿栓
出典https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Tonsilloliths_20091119_prior_to_tonsillectomy.JPG

この膿栓の正体は、細菌の死骸やそれを退治した白血球の死骸、食べかす、はがれた粘膜などが集まって塊状になったものです。

膿栓は非常に臭く、時に口臭の原因になります。

特に子供の頃は膿栓が出来やすいので、子供の口が臭い時は膿栓の可能性もあります。

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鼻が悪ければそれが原因かも

また、鼻(鼻腔)の方に炎症があって口臭が起きている場合もあります。

子供は副鼻腔炎も多いですから、口の中に問題がない場合には、鼻が原因になることも頭の隅に置いておく必要があります。

口呼吸をしている子どもはドライマウスが口臭の原因に

子どもは普段の呼吸が口呼吸になっていることが珍しくありません。

癖ですぐに口が開いてしまう子もいますが、アレルギー性鼻炎による鼻づまりで口呼吸になっているケースがよくあります。

小さな子ではアデノイド増殖症といって、扁桃腺が大きくなりすぎる病気があります。

これも鼻が詰まってしまうので口呼吸の原因になります。

口呼吸を常にしていると、唾液の多い子どもでも口の中が乾燥して口臭が強くなる原因になります。

子どもの口臭対策

歯ブラシで子どもの舌苔を取る

日頃の歯みがきなどのケアはもちろんですが、舌苔が原因であれば、子どもでも舌のクリーニングをするべきでしょう。

しかし、大人ほどすぐに舌苔がたまるわけではないので、ルーチンにする必要はありません。

大人が使うタンスクレーパーは子どもには刺激が強いかもしれませんので、幼児用の柔らかい歯ブラシかガーゼで優しく拭ってあげるのがいいでしょう。

YUKI

子どもに自分で舌そうじをさせると舌を傷つけるかもしれないので、大人が代わりにしてあげてください。

膿栓に関しては、病気ではないので通常処置する必要はないのですが、口のニオイがひどいのなら除去するべきでしょう。

ただし、自分で取らずに耳鼻科でお医者さんに取ってもらいましょう。

ネットでは自分で取る方法が記載されていたりしますが、ノドの奥の粘膜、特にリンパ組織は非常にデリケートです。

無理にやって傷つけると炎症が起こりますので、自分で取るのはやめておいたほうがいいと思います。

まとめ

子どもでも、口臭の原因は大人とさほど変わりません。

ただし、原因の頻度に差がありますので、その違いを把握して口臭対策に努めましょう。

子どもに口臭があるのなら、舌苔、膿栓、虫歯、ドライマウスを疑ってください。

大人と違い、歯周炎についてはあまり考える必要はないでしょう。

ポイントを押さえて、親子そろって息さわやかを目指しましょうね。