生理的口臭が発生するのは3つのタイミングと5つの原因

人と話す時に気になる生理的口臭

健康な人でも、どんなに口のケアをしていても、生理的口臭というある程度の口臭が誰にでもあります。

生理的口臭は1日中一定というわけではなく、さまざまな要因で変動します。

普段、口臭をほとんど感じられない人でも、1日のうちに必ずニオイが感じられる時間帯があるのです。

あなたが自分の口臭をそれほど気にしていなくても、人と会う前、特にデートの時は気にしますよね。

いつも以上に念入りに歯磨きをしたり、日頃は口にしない口臭対策用のガムやタブレットを使ったり。

自分の口臭が気になっていなくてもそうなのですから、もし何かの拍子に自分の口臭がにおったりすれば、今まで以上に口臭対策に気を使うでしょう。

それほど口臭というのは人間関係にとってデリケートなものです。

確実に口臭のない息さわやかな人を目指すのであれば、生理的口臭の出るタイミングとその原因をしっかり理解しておく必要があります。

この記事では、生理的口臭が出る原因やそのタイミングについてくわしくまとめました。

ほとんどは菌が生み出すニオイ

鼻の順化で口臭に気づかない人

口臭とは、肺からの呼気と口の中のガスが合わさったものが、会話をしたり息を吐いた時に口から臭うニオイのことです。

その口臭の多くは、口の中にいる嫌気性菌という酸素を嫌う菌が、食べ物などに含まれるタンパク質やアミノ酸を分解する時に出す悪臭成分です。

口臭が強くなる3つのタイミング

口の中の嫌気性菌はタンパク質やアミノ酸を材料に、アンモニアインドールメチルメルカプタンなどの悪臭成分を作り出します。

その嫌気性菌の数を減らすのに、重要な役目を果たしているのが唾液なのです。

唾液は常に分泌され続けて余分な唾液は飲み込まれます。

この唾液の流れが、細菌数を増やさないようにコントロールする要になっています。

1日に産生される唾液の量をイメージ
唾液が十分なら口臭をシャットアウトできる!3つの重要な作用

そのため、唾液の分泌が低下すると唾液の流れが悪くなり、その結果として嫌気性菌が増えて口臭が強くなるのです。

では、どのようなタイミングや状況になると、唾液の量が減ってしまうのでしょうか?

1.起床時口臭

口臭がもっともきつい起床時

1日のうち最も口臭がきつくなるのは朝起きてすぐの時です。

英語でモーニングブレスと言います。

寝ている時は唾液の分泌量が非常に減ってしまうので、嫌気性菌が一気に増殖します。

また、舌の動きがあまりないので、唾液の循環も悪くなってしまいます。

増えた嫌気性菌が多量の悪臭成分を産生するため、朝はとても口臭がひどくなります。

どんな見目麗しい女性でも、朝起きた時は口臭が強いのです。

2.緊張時口臭

緊張して口臭が強くなる女性

緊張のあまり口がカラカラになったという経験は、誰にでもあるのではないでしょうか?

緊張すると交感神経が優位となり、普段サラサラな唾液がネバネバした唾液に変わってしまいます。

普段口の中は口臭を発生しない好気性菌が優勢ですが、唾液がネバネバになって流れがを悪くなると嫌気性菌が優勢に変わるのです。

また、緊張から口を閉じたままになり、口内の悪臭成分が飽和状態まで溜まることで、輪をかけてきつい口臭となります。

3.食後の口臭

食後しばらくすると口臭が出る

食事をしている時には普段より多く唾液が分泌されています。

唾液の循環も活発になるため、嫌気性菌は洗い流されてしまいます。

その数は通常時よりかなり減少することになり、一時的に口臭は和らぎます

しかし時間が経つと、歯の隙間や舌の上に残った食べ物のカスが、唾液に含まれるアミラーゼによって分解されて嫌気性菌のエサとなり、口臭の元となるガスが産生されます。

だいたい食後3~4時間で口臭が強くなります。

生理的口臭を強くする5つの原因

生理的口臭には、嫌気性菌が産生するガスとは別の原因から起こる口臭があります。

起床時口臭のように毎日決まって口臭が強くなるのではなく、ある条件のもとで発生します。

1.飲食物による口臭

ある種の飲み物や食べ物を口にすることで、その成分によって口臭の元になることがあります。

アルコール

口臭のものになるアルコール

シラフの人からしたら酔っぱらいの口臭は酒臭いですよね。

いったん吸収されたアルコールは血液を介して肺から吐き出される息に混ざり口臭の原因になります。

アルコールは体内で分解されてアセトアルデヒドという成分に変わり、さらに臭いニオイの原因になります。

にんにく

口臭のもとになるニンニク

にんにくに含まれるアリインという成分が、腸内細菌によって分解・吸収されて硫黄化合物となり、肺を通して呼気中に吐き出されるために独特の口臭となります。

時間差でいろいろな硫黄化合物が生成されるので、いつまでも臭い原因になります。

2.空腹時の口臭

口臭が強くなる空腹

空腹時に体のエネルギー源としての糖が不足してくると、緊急避難的に脂質を利用するようになります。

肝臓は脂質からケトン体を作り、代わりのエネルギー源にします。

血中濃度の上がったケトン体のうち、揮発成分のアセトンが呼気中に含まれて口臭の原因となります。

アセトンは果物の腐ったような甘酸っぱいニオイがします。

3.喫煙時の口臭

口臭のもとになるタバコ

タバコを吸っている人の吐く息がタバコ臭いのは当たり前ですが、タバコをたくさん吸う人の息はタバコをしばらく吸っていなくても独特の口臭がします。

この悪臭には二つの原因があります。

タバコの煙にはタールニコチンなどの硫黄化合物や窒素化合物が多く含まれています。

喫煙によりこれらの物質が歯や粘膜に付着し、嫌気性菌によって悪臭成分が作られます。

もう一つの原因は、タバコを吸うと口の中が乾いてしまうことにあります。

これはニコチンが血管を収縮させて唾液の分泌を抑える作用があるため、口の中が乾燥するのです。

そのために唾液の正常な循環が妨げられて、嫌気性菌が活発となり口臭を強くします。

4.薬の服用による口臭

口臭のもとになる薬

薬を飲むと血中に含まれる薬の成分濃度が一時的に上がります。

薬の種類によっては肺を通して呼気中に拡散されて口臭の原因となることがあります。

5.ホルモンの変化による口臭

ホルモン変化が口臭に影響

思春期や生理時、妊娠、更年期の時にはホルモンのバランスが大きく変わるため、体の調子を崩したり精神的に不安定になることがあります。

そういった体や精神の不調が口の中の環境に影響し、普段より口臭を発生させやすくなるのです。

まとめ

生理的口臭といっても、さまざまな原因から起こっていることを理解していただけましたでしょうか?

生理的口臭は病的口臭と違い、他人が迷惑に思う程の強い口臭ではありません。

それでも少しでも相手に爽やかな印象を与えたいのなら、口臭が強くなるタイミングを把握して適切な対策をする必要があります。