口臭があるとはどのような状態?「病的口臭」と「生理的口臭」の違いとは?

ニンニクの口臭に思わず口をおさえる

「あれ? 今日の私の口、におうかも?」

思いもかけず、自分の口臭(口のにおい)に気づくことがありますよね。普段から身だしなみに注意をされている方ならなおさらだと思います。

人と会う際にはエチケットとして口臭に気をつけますが、鼻にはにおいの順応反応といっていつも嗅いでいる自分の口臭には鈍感になってしまう習性がありますので、口臭を自覚するのは難しいかもしれません。

におっているのに自覚していないケースはもちろん、におっていないのに自分の口臭を気にしすぎるということさえもあるのです。

客観的には判断しにくい口臭ですが、どのくらいなら口臭があると判断できるのでしょう?

人によって口臭は違います

口臭を産生する嫌気性菌

人間が口で食べ物を食べる限り、そして呼吸をしている限り、口の中は常に細菌に曝(さら)されています。

多数の細菌が常在菌として口の中に存在しますが、このうち酸素のない環境を好む嫌気性菌という菌が、食べかすやはがれた粘膜上皮、死んだ細菌などをエサにして、悪臭物質を生成します。

口臭の元になるのはこの嫌気性菌が出す悪臭物質を中心に、代謝産物によるニオイや特定の食べ物によるニオイなどが複合して、多様なニオイ、さまざまな程度の口臭を作り出しています。

人によって異なる口の中の環境

人によって口腔内の環境はいろいろです。環境に作用する要因には次のようなものがあります。

  • 唾液の成分や分泌量
  • 普段食べている食事の内容や時間帯
  • 歯みがきなどの口内ケアの有無や程度
  • 歯科疾患や病気の有無
  • ストレスの有無

これらの要因が組み合わさることで、ひとりひとりが全く異なる口臭を生み出します。

ニオイの元になる口臭成分には200~400種もの物質があると言われます。

それがさまざまな濃度で混じり合うのですから、1つとして同じニオイはないのです。

ニオイの感じ方は口臭物質の種類と人によって異なる

口臭物質それぞれにニオイの性質が異なるので、異なる口臭物質は同じ濃度であっても同じ程度に臭うわけではありません。なので、口臭物質全体のニオイの濃度だけで、口臭の有る無しを決めることはできません。

臭い口臭に思わず鼻をつまむ
くさい口臭、これは何のニオイ?原因物質別ニオイの表現

また、同じ濃度の同じ物質であっても、人によってニオイの感じ方も異なりますので、口臭があるかないかの判断は人によって違ってきます。

つまり、その人に口臭があるのかどうかの判断は非常に曖昧なものなのです。

明らかに臭い「病的口臭」と通常は問題にならない「生理的口臭」

明らかに口臭が臭くなる「病的口臭」

一般には口臭とは、文字通り口からにおう悪臭のことをいいます。

特に、歯周病や虫歯のような菌が棲みやすい環境があれば、多量の悪臭物質が発生して、誰にでもわかる口臭となります。

このような病的な原因があって起こる口臭のことを病的口臭といいます。

病的口臭について詳しくはこちら

では、見方を変えてみましょう。

歯周病や虫歯のような病的な問題がなければ、口は臭わず口臭に悩まされることはないのでしょうか?

問題になるほどには臭くない「生理的口臭」

先に述べましたように、人間の口内は無菌ではありません。

どんなに口内のケアをして口臭を感じていなくとも、人が感知できないだけで口臭成分は必ず発生しています

寝起きや食後など時間帯によっては感知できるほどの口臭が発生します。そのような口臭を生理的口臭といいます。

人と話す時に気になる生理的口臭
生理的口臭が発生するのは3つのタイミングと5つの原因

生理的口臭の代表的なものは、モーニングブレスとも呼ばれる、朝起きたばかりの時の、口のニオイです。

普段、口臭を感じない人でも、寝起きは自分でも臭いと感じるはずです。

実際に臭くても臭くなくても気になる口臭症

生理的口臭は他人から見れば口臭があるとほとんど判断されませんが、人によっては自分でその口臭を問題視する場合があります。

口臭の有無や程度に関係なく、人間関係に支障をきたすほど本人が口臭を悩んでいる状態を口臭症といいます。

口臭と口臭症の違いを悩む女性
「口臭」と「口臭症」ってどう違うの?

口臭の問題は口臭の強さだけで切り分けられるほど単純ではありません。

どんなに口臭対策をして、他人からしたら全然臭わないレベルでも、自分で口臭があると思って気にする限り、口臭の問題は解決されないのです。

では実際のところ口臭があるとどう判断する?

日本口臭学会での定義では

「口臭」とは、本人あるいは第三者が不快と感じる呼気の総称で、生理的口臭と病的口臭に分類される。

とされています。

このように本来は、他人がその人の口臭を感じていない場合は、その人に口臭はないと言えますし、特にそれ以上の口臭対策が必要なものではないのです。

しかし、その人が口臭症に該当するのなら、他人がまったく気にならないレベルであっても、その人にとって口臭はあるのであり、さらなる口臭対策が必要になってきます。

悩みが深い場合には、時に心療内科のサポートが必要なこともあります。

まとめ

他人から見て客観的に口臭を感じるケースは、口臭があると判断することに議論の余地はありません。

でも、いくら周りの人が口臭を感じていなくても、口臭症においては本人が気になるのなら口臭があると判断できるのです。

なので、周りの人が気にならないレベルの生理的口臭であっても、口臭解消をするべき対象になります。

当サイトでは自分で口臭が気になる時に、さらなる口臭対策の方法として簡単にできる方法から口臭グッズを使う方法まで、いろいろと紹介していますので、あなたの口臭の悩みの解決に少しでもお役に立てれば幸いです。